2006-01-01から1年間の記事一覧

二人

例えば、わたしたちが闇色の恋を味わう間にも 夜の半球は這い進み、そして去り 太陽が覚醒を促せば わたしは世界に目を開く なんという拡がり なんという隔たり 時の、距離の、都市の、部屋の、 中で同じ場所を占める わたしとあなたの なんという実在 重み…

はてなブックマーク

を、使ってみようと思っていくつか登録してみたけれど、いまいちよくわからない。 どうしてタグをツリー上に階層化できないのだろう。[tex]と[latex]、どちらのタグを付けようか、なんて考えなければいけないのはおかしい。LaTeXはTeXのカテゴリに含まれるは…

風は

強い風が吹いている 太陽を見つめれば 影を踏み 話している間は聞けず ここにいる間はどこにも行けず 一秒ごとに一瞬ごとに 未来から現在に、過去に 記憶に変わっていく 君にキスしたい 僕の存在は卑しいようで 僕の体は汚れていて 少しでも濯ごうと 今ここ…

少し変更

ヘッダ部分を少し変更しました。コメントに詩を書けなんて無茶でしたね。 そもそもこの日記にどこから飛んでくるというのか。ともあれ、コメント歓迎です。

世界の全て

彼女は夜空を見上げている。目を見開いて。 星でなく虚空を。無限の道程を辿った光を。 闇を。 呟き続ける。 「……全て』と言える全て』とそれ以外を含む全て』と言える全て』とそれ以外を 含む全て』と言える全て』とそれ以外を含む全て』と言える全て』とそ…

電車の中の

確かいつか見たある一節、エヴァンゲリオンのアンソロジーだと思いましたが 電車の中の蝶 この一節が僕を縛ってやみません。 どこかに辿り着きたいのに閉じ込められ 叫びたいのに叫べず わがままな自己と世界との間で蒸留され 詩として析出します。 本当は自…

蜘蛛の巣

早朝、部屋のドアを開けると 霧が深く 柵に張られた蜘蛛の巣に水滴がつき やわやわとした重みに糸はたわみ 曲線に垂れ下がっている この細い糸にこの小さな水が身を寄せる 朝はまだ冷たい 陽が昇れば、水は 輝きを返し真に透明になる そのことを少し 惜しむ …

泉 シニフィアンの 出てきたなら 帰れないのか 枯れる 「おまえはこの壁の隙間から生まれたのだ」 闇の奥 原光景の 帰り着いても そこではない 貫く 光 北道正幸『プ〜ねこ』p146 より 鈎括弧内を引用しました。 マンガ読んでいて思い付くことって多いですね…

しばらく書いてなかった

お盆に実家に帰ってたので書いてませんでした。間が空いてしまうと以前こねくり回していた詩の感覚が無くなってしまいますねえ……

構想三分

いまそこに立っているおまえという物質の本当の姿はいかなるものか などと尋ねられましても 桜の花びらが鼻に入ってくしゃみをしたり 波のしぶきが目に入って慌ててこすってみたり 冷たい雪に手を突っ込んでああ冷たいななどと思ってみたり 煎餅を噛んだら虫…

現実

テレビに映ることは現実じゃないと モニターの向こうは現実じゃないと だからニュースは現実じゃないと だからネットも現実じゃないと 主張してみても 向こう側にも人はいて 何かを思い何かを作って そこにあるのは要するに 届かない断線 ドアの外こそ現実だ…

コメントについて

コメントをどう扱うか決めてなかった。さてどうしたものか。どうせ人もこないだろうし…… こうしよう。 「コメントは誰にでも許可。ただし、詩を書くか、詩を書くときのように気取って書くこと」 無茶苦茶だ。まあ物好きな人はどうぞ、という感じで。

ステンレススチールに映る色を見て あなたが「紫」と言ったとき 空気中に拡がる前に 私は「紫」を吸い込み、辿り あなたの唇に辿り着く 抱き合い、重なり 乳房も、臍も、陰も向かい合えば (たとえ服越しであっても!) 触れ合えば あなたの形を変える私の形…

手帳にあったやつその2

この手があなたに触れるとき 世界はなぜか歩みを速め 誰かがあなたの唇を求めるのです 磁石が引き合うことが 歯車が噛み合うことが 真理であり奇蹟であるように 神の声のように 苦痛と運命と いいわけを受け入れて ひととき全てを忘れるのです いずれ世界の…

とりあえず手帳にあったやつ

少しばかりの絶望 少しばかりの快楽 あまりに遠い空 立ち去ったあの人 決して戻らない過去 流れ去る現在 否応なく訪れる未来 明日も確かに太陽は昇り あまりにも近くにあったあの唇 常に足の下にある地面 歩く、右足の次に左足を前に出し 右足を前に出し 立…

酔った勢いで

詩とか馬鹿なネタとか書くつもりです。